アライメントの調整
ラジコンカーを直進に走行させた時、右や左に沿ってしまうことはホイール・アライメントがきちんと取れていないとよく言います。
ホイール・アライメントとは、各タイヤ(車輪)の取り付け状態がどの様な角度を持っているかを表します。
もちろんラジコンカーだけでなく、本物の自動車もこのホイール・アライメントはとっても大切な調整で、これがくるっていると、まっすぐに走る事が出来ないばかりか、タイヤの変磨耗(片減り)、ハンドルのふらつきなどいろいろと不具合がでてくるんです。
ここでは、ホイール・アライメントの代表的な三つ「トー角、キャンバー角、キャスター角」について触れてみます。
トー角
ラジコンカーを下の図の様に上から見た時に、タイヤが進行方向に対してどのくらい内側に向いているか又外側に向いているかを表す全体的な事を「トー角」といいます。
進行方向に対してタイヤが内側になっている事をトーイン、逆に外側になって入る事をトーアウト、どちらにもなっていないまっすぐな状態をトーゼロといいます。






トー角ゼロ
管理人がセッティングとしてこのトーゼロを用いるのは、FFベースのシャーシ(タミヤ製M−03など)のフロントタイヤだけでした。
FFシャーシは、もともと直進安定性がいいので、フロントのトーはゼロかアウトぎみにしてコーナリング時のアンダーステア特性を緩和するのが基本としています。リヤ駆動や4WDのシャーシでは、フロントタイヤのセッティングにこのトーゼロを用いると、直進安定性が落ち着かない(常にステアリングを微調しなければならない)状態になります。一般的にはやりません。
トーイン
もっとも多くの人が前輪に用いるセッティングで、前輪をトーインにすると直進安定性が向上します。
又、後輪をトーインにするとコーナーでの巻き込みが減少してリヤが流れてしまう傾向が改善されます。参考のまでにTA−04、03の後輪もトーインに設定されています。(変更はできません)
トーインを多く付け過ぎてしまうと、タイヤの転がり抵抗が増えてしまいトップスピードの伸びがなくなります。又タイヤが異常に磨耗しますのでセッティングの際には注意が必要です。

トーアウト
前輪をトーアウトにすると、コーナーでの初期反応が向上しますのでテクニカルコース向きのセッティングと言えるかもしれません。
又、後輪をトーアウトにすると小回りが効くようになります。しかし、TA04、TA03は構造上、後輪のトー角は変更できません。
トーアウトもトーインと同じく、多く付け過ぎてしまうとタイヤの転がり抵抗が増えてしまいトップスピードの伸びがなくなります。又、タイヤが異常に磨耗しますのでセッティングの際には注意が必要です。
キャンバー角
ラジコンカーを正面から見た時、下の図の様にタイヤが八の字又は逆八の字になっている状態を表します。
タイヤの上側が内側になっている状態(八の字)をネガティブキャンバー、外側になっている状態(逆八の字)をポジティブキャンバーと言います。
キャンバー角をつけるのは、サスペンションの動きによるタイヤの接地面の変化を少なくさせるもので、基本的にはネガティブキャンバーのほうがより高いグリップ力を持ちます。
前輪をポジティブキャンバーに、後輪をネガティブキャンバーにすると、後輪のグリップが向上してアンダーステア傾向になります。逆に前輪をネガティブキャンバーに、後輪をポジティブキャンバーにすると、前輪のグリップが向上してオーバーステア傾向になります。ただし、どちらも角度をつけすぎるとタイヤの接地面が角になってしまうのでグリップが落ちてしまいます。

キャンバー角ゼロ





ポジティブキャンバー




ネガティブキャンバー

キャスター角
キングピンの傾き角度を示します。角度が大きくなるほどキャスター角が大きい事になり直進安定性が向上しますが、反対にステアリングを切ったときにタイヤのトレッド面に角度が付く為、タイヤの片減りやコーナーリング時のグリップが低下します。


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